※「今週の銘柄評価」は証券会社独自の見解に基づくものであり、実際の投資判断はご自身で行ってください。
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ベトナム現地証券会社による今週の銘柄評価・ペトロベトナムガス[GAS] (2026年03月04日 発行ベトナム株通信 第5794号)
■ペトロベトナムガス[GAS]■ 26年は増収増益見通し、LNGとB鉱区が成長牽引 投資評価「買い」
ミレアセットベトナム証券(Mirae Asset Vietnam=MASVN)は、一貫した生産体制を築いている最大手のガス会社ペトロベトナムガス[GAS](PV Gas)について、理論株価を1株13万5000VND(約810円)と算定し、投資評価を「買い(Buy)」とした。
中長期では、決議第79号でエネルギー分野が戦略産業に位置付けられ、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)およびGASへの政策・資金面の支援強化が見込まれる。さらに、決議第55号と「2021~2030年国家電力開発計画及び2050年までのビジョン(第8期電力計画=PDP8)」では、液化天然ガス(LNG)をエネルギー転換期のクリーンな移行電源と位置付けている。LNG輸入税の5%から2%への引き下げも、インフラ整備と需要拡大の追い風となる。
GASは国内初の商業用LNG受入基地を保有しており、こうした潮流の恩恵を受けやすい立場にある。2027~2031年に英シェル(Shell)と年間約40万tの長期LNG調達契約を締結し、スポット価格への依存度を低減する。輸入したLNGは再ガス化され、第3ニョンチャック液化天然ガス(LNG)火力発電所と第4ニョンチャック液化天然ガス(LNG)火力発電所向けに25年間供給される。同発電所の総出力は1624MW、年間発電量は約90億kWhで、LNG事業に安定的な需要をもたらす。
加えて、超大型のB鉱区・オモンガス田プロジェクトは、2027年に初ガス供給を開始する見通しで、2027~2035年の新たな成長ドライバーとなる可能性がある。年間約50億m3の追加ガス供給により、既存鉱区の減産分を補完するとともに、輸入LNG比率の低下を通じて利益率の改善が期待される。GASはオモン発電向けのパイプライン・ガス供給インフラにも参画し、バリューチェーン全体での最適化を図る。
MASVNは2026年の業績について、売上高を前年比+16%増の156兆8630億VND(約9400億円)、税引後利益を同+15%増の13兆0920億VND(約780億円)と予想している。LNG部門の売上高は同+12%、LPG部門は同+20%増を見込む。LNG部門の売上総利益率は長期契約により調達コストが安定し、22%へ改善する見通し。一方、液化石油ガス(LPG)部門の売上総利益率は競争激化を背景に4%へ低下する可能性があるとしている。
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